MacBookのキーボード交換は自分でできる?分解手順と注意点を徹底解説!

MacBookのキーボード交換を自分で行う方法|分解手順と注意点
MacBookのキーボードが故障すると、タイピングに支障をきたし、作業効率が大きく低下します。
Appleの公式サポートで修理を依頼する方法もありますが、費用が高額になることが多いため、「自分で交換したい」と考える方も多いでしょう。
本記事では、MacBookのキーボード交換を自分で行う方法について、具体的な分解手順や必要な工具、注意点を詳しく解説します。
1. MacBookのキーボード交換は可能か?
MacBookのモデルによっては、キーボードが筐体に直接組み込まれているため、交換の難易度が異なります。
特に近年のMacBookでは、キーボードが本体と一体化しているため、ほぼ全バラしが必要になりますので慎重な作業が求められます。
パソコン自体の分解が初めての方はMacのキーボード交換は難易度が非常に高いのでおすすめはしておりません。
1-1. MacBookのモデル(一部抜粋)
- MacBook Air(2010年~2017年モデル):比較的交換しやすい
- MacBook Pro(2012年~2015年モデル):キーボードがネジ固定されている
- MacBook(2015年以降):キーボードが筐体と一体化しているため交換が困難
【MacBook Air】
A1370(11インチ)、A1466(13インチ)、A1932(13インチ)、A2179(13インチ)、A2337(M1)、A2681(M2)、A3113(M3) など
【MacBook Pro】
A1278(13インチ)、A1286(15インチ)、A1502(13インチ)、A1398(15インチ)、A1706(13インチ)、A2338(13インチ)、A1707(15インチ)、A1990(15インチ)、A2141(16インチ)など
【MacBook】
A1534(12インチ)、A2442(14インチ)など
2. 必要な工具とキーボードの準備
MacBookのキーボード交換には、以下の工具が必要です。
- 精密ドライバーセット(ペンタローブ、トルクスなど)
- プラスチック製のヘラまたはスパッジャー
- ピンセット
- 吸盤(ディスプレイを開く際に使用)
- 交換用キーボード(信頼できるメーカーのもの)
- エタノールまたは粘着除去剤(接着剤を取り除く際に使用)
普段の生活ではほとんど使うことがないドライバー(ペンタローブドライバーなど)が必要になります。
間違った工具を用意しそのまま進めてしまうと、ねじ山が潰れてしまったり、ねじがなめる事も考えられますので注意が必要です。
3. MacBookのキーボード交換手順
3-1. MacBookの電源を完全に切る
まず、MacBookの電源を完全にシャットダウンし、電源アダプターを外します。
3-2. 裏蓋を開ける
MacBookの裏蓋はペンタローブドライバーを使用してネジを外します。
ネジは小さいため、無くさないように注意しましょう。
機種によっては裏蓋を外すだけでも難しい機種も存在します。
3-3. バッテリーのコネクタを外す
次に、バッテリーのコネクタを慎重に外します。
プラスチック製のヘラなどを使用するとスムーズに作業できますが、バッテリーのコネクタを外す際は金属製のピンセットはNGです。
コネクタが外れていない状態で基盤(ロジックボード)などに触れると、ショートし電源が入らなくなることがありますので注意してください。
3-4. キーボードを取り外す
キーボードの交換作業は、MacBookの内部パーツを慎重に取り外す必要があります。
- キーボードのリボンケーブルを外す
- スピーカーや冷却ファンを取り外す(必要に応じて)
- キーボード固定用のネジを外す
- キーボードを慎重に持ち上げて取り外す
分解途中の工程ではスピーカー、バッテリー、ロジックボード、SSDの取り外しが必要になる場合がありますが、もちろん故障させてはいけません。
1箇所づつ時間をかけてパーツを外すようにしましょう。
3-5. 新しいキーボードを取り付ける
交換用キーボードを慎重に配置し、ネジで固定します。
今までに分解をしてきた元の手順で組み込みをしていきます。
3-6. 裏蓋を閉じて動作確認
すべてのパーツを元の位置に戻し、裏蓋を閉じてネジを締めます。
4. キーボード交換後の確認
- MacBookの電源を入れ、正常に起動するか確認
- キーボードの入力が正しく動作するかチェック
内蔵バッテリーを一度外したあとは、機種によってはACアダプターを接続しないと電源が入らないので、電源が入らなくなったという方はACアダプターを繋いでみましょう。
5. キーボード交換時の注意点
- 静電気対策をする(静電気防止手袋を使用する)
- 力任せに分解を進めない
- 純正品または信頼できる互換品を選ぶ
- 分解時にネジをなくさないようにする
6. まとめ
MacBookのキーボード交換は、適切な工具と知識があれば自分で行うことは可能です。
ただし、分解手順が複雑なモデルも多いため、慎重な作業が求められます。
安全に作業を行うために、事前準備をしっかり行いましょう。
もし作業に不安がある場合は、修理専門店に依頼することも検討してください。
当社では部品持ち込み修理にも対応しております。