ノートPCのキーボード交換を自分で行うのは難しいのか?
ノートパソコンのキーボード故障には、1箇所だけキーボードが効かなかったり、水没をさせてしまった、キートップが外れてしまったなど色々なパターンでキーボード故障はあります。
自分で簡単に直せる場合、修理店に依頼をしないと難しい場合がありますが、ノートPCのキーボード交換は、難易度によって大きく異なります。
以下では、自分でキーボード交換を行う場合の難易度と注意点について詳しく説明します。
Contents
キーボード交換で難易度を判断するポイント
「キーボード交換を自分でしよう!」と思った時に難易度を判断するポイントは、以下の3つです。
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故障箇所
- キートップのみの破損: キートップ内部に故障がなければそこまで難しい作業ではありません。
- キーボード内部の故障: プラスチックのパーツ、ゴム部分に損傷がある場合は分解修理が必要となり、難易度が高くなります。
- 水濡れ: キーボードのみならず、マザーボードなどに水没による内部腐食の可能性があり、修理が困難になる場合があります。
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ノートPCの型番
- メーカーや機種によりキーボードの構造や部品が異なるため、型番ごとの情報収集が必須です。
- 分解方法や交換手順も型番によって異なる場合がありますので事前の準備(情報)は必要。
- WindowsよりもMacの方が修理難易度は高い。
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自分の知識・技術
- 分解修理の経験や電子機器の知識がある場合は、直せる方はいらっしゃると思います。
- 初めての場合は、難易度が高く、失敗する可能性もありますのでお勧めできません。
- 比較的機種が新しい場合は終点でも難易度が高い場合がある。
難易度別のおすすめ対処法
難易度が低い場合は、以下の方法で自分で解決できる可能性はあります。
- キートップのみの破損・紛失: 同じ型番のキートップを購入して交換する。
この時にキートップ裏のパンタグラフなどに故障がないか確認をする。 - 埃の掃除: キーボードを清掃する際に液体を混入させてしまうと症状が悪化する可能性があるので注意が必要です。
難易度が高い場合は、以下の情報収集は必須です。
- 情報収集: インターネットで修理方法を検索したり、動画を参考にしたりする。
- 工具の準備: 分解修理に必要な工具を揃える。
- 専門家への依頼: 自信がない場合は、無理にせずパソコン修理業者に依頼する。
キーボード交換で難易度別の具体的な例
難易度が低い例
- キートップが外れただけ: 同じ型番のキートップを購入して、元の位置にはめ込むだけで解決できますが、キートップの内部の構造を理解していないと用意した部品を壊してしまう可能性があるので注意。
- キーの間に埃が詰まっている: 柔らかめの歯ブラシを使うことで、キーボードの隙間に詰まっている埃を取り除くことはできます。
難易度が高い例
- キーが根元から折れた: キーボード内部の部品が破損しているため、分解修理が必要となります。
- キーボード全体に水をかけてしまった: 内部部品が腐食している可能性が高く、修理が困難になる場合があります。
- 物理的な故障: キーボードのいくつかが版のしない場合はキーボード自体の全交換が必要です。
自分でキーボード交換を行うメリット、デメリット
メリット
- 自分でキーボードの不具合を解決できるようでしたら最安修理が可能。
修理店に預けることがないので、最短時間で再度パソコンが使えるようになる。
デメリット
- 簡単に直せると思ってはいたが、今よりも状態が悪化してしまう可能性がある。
1000円で直る見込みが、10000円以上の料金がかかる可能性は十分にある。
実際にキーボード交換を行なってみた!(画像付き)
以下はDELLのノートパソコンinspiron 14 7472のキーボード交換をした内容になりますが、画像を見た方が修理難易度はわかるかと思いますので参考にしてみてください。
赤矢印部分にキートップがなくなっているところがあります。
キートップの下にある白い部分を強く押すことで入力自体はできるのですが、操作性が悪いので修理をしていきます。
ですが、内部のプラスチックのパーツなどは紛失している状態なのでここの部分だけの修理ができません。
修理方法としてはキーボード全体の交換をしていきます。
inspiron147472のキーボードを取り外す流れですが、表面からキーボード自体を取り外すことが構造上できないので本体の裏側からキーボードの取り外しをしていきますが、本体の裏側にあるネジを全て外していきます。
裏蓋を外すとこのような状態になっております。
この時点ではキーボード自体は全く見えない状態ですが、バッテリー、ハードディスク、ファン、マザーボード、メモリなどの主要パーツ全て外す必要があります。
ある程度のパーツを外した状態ですが、横長の黒い部分がキーボードの裏側になります。
この黒いシートのさらに奥にキーボードがありますのでさらに分解をしていく必要があります。
キーボードの裏側を完全に見ることができております。
キーボード自体は樹脂で固定されているのでこの部分をうまく剥がすことができないとキーボード自体を取り外すことができません。
今回の修理事例で紹介をしたDELL inspiron 14 7472のキーボード交換の難易度は、5段階中4くらいと思います。
キーボードの全交換をした状態になりますが、下に置いてあるのが取り外しをしたパーツです。
全てのノートパソコンが今回と同じ作業にはならないので修理の難易度としてはメーカー、機種次第と思います。
今回のように本体の裏側から全ばらしの状態にする機種は難易度は高いです。
修理中にマザーボードやハードディスクなどを損傷させてしまうと、電源が入らなかったりデータが飛んでしまう可能性もありますので、自分でキーボード交換をされる場合は注意が必要です。
まとめ
ノートパソコンを使う上で必ず触れる部分がキーボードになりますのが、キーボードは故障する部分としては多い箇所です。
劣化による故障、水没による故障など故障のパターンとしては様々ありますが、自分で修理できるかは先ほどの修理事例などを参考にされると良いかもしれません。