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パソコンの電源が入らない、起動しない場合の対処、修理方法

DCジャック故障

パソコンを長年使っていると突然調子が悪くなってしまう事がありますが、突然の出来事のために、どうしたら良いのかわからなくなってしまう事がありますね。
電源は入るが画面が映らない、キーボードが効かない、うまくパソコンが起動しないなど症状は様々ございますが、一番わかりやすいパソコンの故障パターンは電源が入らなくなってしまう事です。

このブログにたどり着いた方は「パソコンの電源が入らない、起動しない」という検索ワードで訪問してくださっていると感じますが、自分での対処法があるのか、何をすれば良いのかをできるだけわかりやすく説明をさせて頂きたいと思います。

 

【パソコンの電源が入らない場合】

パソコンの電源が入らない原因は大きく分けると2つです。

細かく言えば3つ、4つありますが、ここでは2つで説明をします。
まずは電源コンセントの故障 (ACアダプタの故障) です。
パソコン以外でもiPhoneやiPadも充電をする際にACアダプタを使用すると思いますが、あまり故障するものではないですね。
ですが、当店でのパソコン実績からすると意外と電源コンセントの不良でパソコンの電源が入らない状態になっている事は多い気がします。

ACアダプタは新品購入時に1つは備品としてついてきますが、交換用のアダプタを持っている方は少ないと思いますので、お近くのパソコン修理店で点検をしてもらうか、今後の予備としてアダプタを購入してしまえば自分で故障の切り分けを行う事が可能です。
ただし、ACアダプタの故障でない場合は無駄な買い物になってしまうので、知人などに相談をしてみるのも1つの方法です。
ACアダプタはパソコンにより電圧、形状が異なりますので、適当にアダプタの選択をしてしまうとパソコンの故障につながりますので注意してください。

 

ACアダプタ以外に考えられるもう1つの故障はマザーボードです。
マザーボードとはパソコンの中では最も重要なパーツになりますが、外見上からは見る事ができないパーツになります。
電子部品で緑色の基盤を一度は見た事があるかと思いますが、あの部品がマザーボード基盤となります。
マザーボードに対し、CPU、ハードディスク、メモリ、ドライブといったパーツが組み込みをされ動く仕組みになっているために、車でいうとエンジン部分になるでしょう。
ですので、マザーボードが壊れてしまうとパソコンの電源が入らない、起動しないといった事が起きてしまうので、電源が入らないトラブルの1つとして考えられる部分です。

自分で修理や故障の診断をするためには最深部まで分解が必要となりますので専門的な知識が必要となり、誤って損傷させてしまうとかなり高額な修理代金になってしまうので、マザーボード故障の場合はパソコン修理店に相談をした方が無難です。
ただし、マザーボード故障でメーカーや民間のパソコン修理店に依頼した場合で比較をすると修理内容、修理代金に大きな違いがありますので以下で内容の確認をしてください。

 

DCジャック故障


上記の画像はパソコンの電源が入らない状態を診断するために、ある程度まで分解をした状態です。
電源が入らない原因は大きく分けると2つと言いましたが、もう少し細かくいうとマザーボードの一部にある電源部分だけの故障の場合もありえます。
電源部分 (DCジャック) はマザーボードにはんだで直付けされている場合もあればコネクター接続の場合もあります。
電源部分がマザーボードに直付けされている場合は、マザーボード修理かマザーボード交換しか選択肢がないのですが、コネクター接続の場合はマザーボード自体の修理はしないで電源部分だけの交換が可能となります。
この場合はパソコンの修理代金も安く抑える事ができるのでラッキーなパターンです。
ノートパソコンよりもデスクトップ型のパソコンの方が電源とマザーボードが別々になっている事が多いですかね。

メーカーや家電量販店では今回のようなDCジャックだけの交換はしていないために、修理としてはマザーボード交換の診断となり修理代金が大きく膨れ上がってしまうかもしれません。
ですので少しでも格安なパソコン修理がしたい場合は、このような切り分けた修理方法で対応ができる店舗なのか見極める必要がありますね。

 




修理前は電源が入らなかったパソコンですが、DCジャックだけの交換で電源が入るようになっております。
もちろんマザーボードは一切修理はしておりませんので格安に直す事ができております。

 

【パソコンが起動しない場合】

パソコンが起動しない原因は無数にあるので調査が必要です。

メーカーロゴから進まない

メーカーロゴから進まない

パソコンが起動しないといっても人それぞれ捉え方は異なると思いますが、一番よくあるのがメーカーロゴから進まないために起動しないパターンです。
この症状はすべてのパソコン (Windows、Mac) 、OS (Windows 7、8、10、Mac OSなど) に共通する事ですので、パソコンの不具合に遭遇した事がある場合は1度は経験している方も多いと思います。
原因としてはOSの故障、ハードディスク故障が最も多い内容になりますので、最悪の場合はデータがなくなる、消えてしまうかもしれません。
うまくOSの修復ができれば何もなかったかのように元に戻る場合もありますが、ハードディスクの故障が原因の場合はデータ復旧が必要になる可能性も否定できませんので、高額なデータ復旧費用が発生するケースもあります。
データ復旧はパソコン修理の項目の中で最も高額な内容になっており、修理店によってはデータ復旧費用が10万、30万、50万というのはよくある話です。
ですのでいつパソコンが故障してしまうかわからないので、普段からマメにバックアップをしていく必要がありますね。
最近ではクラウドサービス (one drive、iCloud、Dropboxなど) を利用しバックアップを取る事もできますので、パソコン初心者の方、バックアップのやり方がわからない場合はクラウドでデータの保存をお勧めします。

 

電源は入っているが画面が映らない

画面が映らない場合は画面の故障と考える場合がほとんどですが、他の故障(メモリ故障、HDD故障など)で画面が映らなくなってしまうケースもございます。
画面が見えないと全く操作する事ができないためにパソコンとして機能しなくなってしまいますが、電源は入るが画面が見えない場合は自分で簡単な切り分けをする事は可能です。

ノートパソコンでいうとUSB周りにHDMIやD-SUB 15ピンと呼ばれる端子が最低1つあると思いますが、これらは外部出力をする際に使うポートです。
パソコンにHDMI端子がある場合はまずHDMIケーブルを1本用意してください。
パソコンを外部モニターに接続する方法でやり方を解説しておりますのでそちらを参考にしてください。
もし外部モニター側で正常に映るようでしたらマザーボード故障ではなく、液晶故障、液晶ケーブル故障の可能性が高くなります。
自分で液晶交換、ケーブル交換ができる場合は試してみる価値はありますが、分解が必要となりますので、分解に自身がない場合はパソコン修理店に相談をしてください。

 

エラー画面の表示でパソコンが起動しない

エラー画面にも日本語標記、英語表記がありますが、それぞれエラー内容も異なります。
ハードディスク故障の場合、FAN故障の場合などでエラーメッセージも違いますが、
「operation system not found」「smart failure predicted on hard disk」「CPU Fan Error! Press F1 to Run SETUP」「CMOS checksum error」など色々なエラー画面は存在します。
これらのエラー画面が出てしまうと正常にパソコンの起動できないために、自分で解決する事は難しいかもしれません。
インターネットにある情報だけを頼りにBIOSなどをいじってしまうとパソコンがおかしくなってしまうことも考えられますので、BIOSに入って操作をしようとする場合はくれぐれも慎重に作業してください。
データ不要の場合は初期化を試してみるのも1つの方法ですが、初期化をしても改善しない場合はハードウェア故障 (物理的な故障) ですので分解修理が必要となります。

 

Windows 10でくるくるマークから進まない、起動しない

この内容はメーカーロゴから進まないと同じ内容と言えますが、特にWindows 10になってから頻繁に相談を頂くようになりました。
くるくるマークから進まない症状はWindows 7、Windows 8でもある事なのですが、圧倒的にWindows 10でのトラブルが多いです。
今までの修理経験からするとWindows 10をお使いの方で「くるくるマークから進まない」症状が出ている方はWindows7、8からアップデートでWindows 10にした方達です。

OSのアップデートではなく、最初からWindows 10がインストールされているパソコンをお使いの方の場合はこの症状はあまり発生していない気がしますね。
以前のパソコン (Windows xp、Vistaなど) にはリカバリディスクという物が同梱されており、何かあった時にリカバリディスクを使うことで初期化、起動の回復などに役立てる事ができましたが、最近のパソコンにはリカバリディスクがついておりません。
ハードディスクのパーティションの中にD to D領域 (リカバリ領域)と呼ばれる部分があり、ここから初期化などをするように変更されております。
ただし、D to D領域にも不具合が発生している場合は起動の回復をすること自体が難しいために、自分でパソコンが起動できるようにするには難しいと思いますので修理店に相談することをお勧めいたします。

 





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