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【北海道札幌市】富士通 FMVA47WWC (AH47/W) キーボード水没修理:お茶をこぼしてキーが反応しない

【北海道札幌市】富士通 FMVA47WWC (AH47/W) キーボード水没修理事例:お茶をこぼしてキーボードが反応しない!

ノートパソコンは毎日の仕事や学習、プライベートでの使用に欠かせない存在ですが、飲み物を近くで扱っていると不意のアクシデントが起こりやすいのも事実です。
今回ご紹介するのは、北海道札幌市のお客様からご依頼いただいた富士通 FMVA47WWC (AH47/W)のキーボード水没修理事例です。

「お茶をキーボードにかけてしまった」とのことで、すぐに拭き取り、乾燥させたもののパスワード入力画面までは表示されるが、キーボードがまったく反応しないという不具合が発生してしまいました。

本記事では、修理の流れや注意点、かかる費用や期間の目安などを中心に解説し、キーボードへの液体こぼれでお困りの方へ向けた情報を提供します。


1. 修理前の状態:お茶をこぼしてしまったキーボード

お客様のご申告では、「キーボードにお茶をかけてしまい、すぐに拭いて自然乾燥させた」とのこと。
しかし、キーボードが正常に動作しなくなり、パソコンを立ち上げてもパスワード入力ができないという事態に陥っていました。
下記写真からも分かるように、今回の水没故障とは関係がありませんが、一部のキートップが外れてしまっておりました。

キーボードへの液体こぼれは、内部基板のショートや、腐食による接触不良が起こりやすいのが大きな特徴です。
また、自然乾燥させても、水分がキーボード奥に残留している場合は不具合を改善できないことがほとんど。
逆に水没をさせてしまった時に、適切な処置をする前に乾燥させてしまうと症状が悪化する可能性がありますので注意が必要です。
ノートパソコンはコンパクトに部品が配置されているため、液体が侵入すると基板やケーブル周辺で思わぬ故障が進行する場合があります。


2. キーボード交換の具体的な手順

富士通 FMVA47WWC (AH47/W)のようなノートパソコンでは、キーボードが筐体(パームレスト)と一体化している場合があります。
機種によっては、キーボードパネルだけを交換できることもありますが、交換用部品の入手性や内部構造により、筐体ごと取り替えるケースも存在します。
作業の大まかな流れは以下のとおりです。

  1. 診断と分解
    まずはノートパソコンの内部を開き、マザーボードやメモリ、ストレージなどに液体による腐食や焦げ跡がないかをチェックします。
    キーボード以外にもダメージが及んでいる場合は、追加修理の検討が必要です。
  2. 部品の調達
    キーボードを取り寄せます。
    機種が古かったり海外モデルの場合、部品取り寄せまでに数日~1週間程度かかることがあります。
  3. キーボードの取り外し
    本体裏面やパームレスト付近のネジを外し、ケーブルを断線しないよう慎重に作業します。
    キーボードに水分が残っていれば、基板や近接パーツにもダメージが波及している可能性があるため、同時に内部クリーニングも行います。
  4. 新キーボードの取り付け
    交換用キーボードを正しい位置に配置し、ケーブル接続や固定ネジの取り付けを行います。
  5. 動作確認と仕上げ
    電源を投入して正しくキー入力ができるかを確認します。
    日本語・英字切り替えや特殊キー(ファンクションキーなど)が正常に機能するかも重要なチェックポイントです。

3. 修理後の状態:キーボード交換で再び正常稼働

交換後は、すべてのキーが反応し、以前と同じようにパスワードの入力や文字のタイピングが可能となりました。
今回のケースではキーボードのみの交換で済んだため、データやOSの再インストールも不要。
お客様の使い慣れた環境(データ)がそのまま残る点は、キーボード交換修理の大きな利点といえます。

また、修理後には内部クリーニングや腐食チェックも行いましたが、マザーボードや他のパーツには大きなダメージが残っていないことを確認しています。
水没事故で最も怖いのが、目に見えない場所でのショートやサビの進行です。
適切な分解洗浄や部品交換を行ったことで、今後も安心してお使いいただける状態に戻りました。


4. 修理期間と費用の目安

修理にかかる期間は、部品の在庫状況や故障範囲によって変動します。
今回のようにキーボード単体が入手でき、他のパーツに大きな損傷がなければ、数日~1週間程度で修理完了するケースがほとんどです。
一方、マザーボードまで腐食が進んでいる場合や、パームレスト一体型のキーボードが入手困難な場合は、2週間以上の時間を要する可能性もあります。

費用に関しては、キーボード部品代+交換作業費が基本的な内訳になります。
キーボード自体の価格は、機種や国内在庫の有無、純正品か否かによって大きく左右されますが、1万円前後から2万円ほどになることが多いです。
修理店やメーカー正規サポートを利用する際は、見積もりを必ず確認し、費用対効果を考慮の上で依頼するのがおすすめです。


5. キーボードへの液体こぼれを防ぐには? 今後の対策

ノートパソコンを使う際に飲み物を扱うのは避けられない場面もありますが、少しの工夫で水没事故のリスクを大幅に低減できます。
以下の対策を検討してみてください。

  • パソコン周辺に蓋付きのタンブラーを使用
    コップやカップではなく、倒れても液体がこぼれにくい容器を選ぶことでリスクを軽減できます。
  • トレイやコースターを利用して置き場所を限定
    デスク上のどこに置いてもいい状況だと、不意の引っ掛けなどで倒しやすくなります。
    きちんと決まった位置に置くことで事故を防ぎやすくなります。
  • こぼれた場合は迅速に電源を切り、バッテリーやケーブルを外す
    通電状態で放置するとショートが進行し、回復不可能なダメージを受ける恐れがあります。
    まずは電源をオフにし、修理専門店に早めに相談しましょう。

7. まとめ:早めの対処と専門店への相談が鍵

富士通 FMVA47WWC (AH47/W)のキーボードにお茶をこぼしてしまった今回のケースでは、キーボード交換によって正常に操作できる状態を取り戻しました。
キーボードへの液体侵入は、自然乾燥だけでは改善できないことが多く、内部基板のショートや腐食を招く重大なトラブルとなります。
早めに修理へ出すことで、症状の悪化を防ぎ、費用や修理期間の面でも大きなメリットが得られるでしょう。

北海道札幌市や近隣エリアにお住まいの方で、同様の水没トラブルにお困りの方は、実績豊富な修理専門店や富士通正規サポートへの相談がおすすめです。
ノートパソコンは生活や仕事の中心的ツールとなることが多いため、突然のアクシデントに備えて定期的なバックアップや適切な飲み物の取り扱いにも注意を払ってみてください。
本記事を参考に、キーボード水没の修理や対策を検討していただければ幸いです。