修理事例詳細

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【HP EliteBook 850 G8】テレビの角が落下して液晶破損!パネル交換で復活|佐賀県からの修理事例

【HP EliteBook 850 G8】テレビの角が落下して液晶破損!パネル交換で復活|佐賀県からの修理事例

 

ノートパソコンを使用していて、予期せぬアクシデントによって画面にヒビが入ってしまうことは少なくありません。
今回ご紹介する修理事例は、佐賀県から持ち込み依頼があった「HP EliteBook 850 G8」の液晶割れトラブルです。
お客様によると、「テレビが落下したとき、角の部分がパソコンのスクリーンに当たってしまい、液晶にヒビが入りました。
最初はキー入力もおかしくなったが、今は正常化している。ただ画面の1/4程度が真っ黒になり、徐々に黒い滲みが広がっている」という状態でした。
薄型・軽量でありながら堅牢性が高いと評判のEliteBookシリーズとはいえ、強い衝撃が加わるとディスプレイに致命的なダメージを負うことがあります。
ここでは、修理の流れや注意点、費用の目安などを詳しく解説します。同じような状況でお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

上の写真を見ると、右上部分が真っ黒に変色し、ヒビが内部で広がっているのが確認できます。
液晶パネルが破損すると、画面上の一部または全体が見えなくなったり、亀裂付近から黒い滲みが拡がったりするのが一般的。
さらに時間が経つと、線や黒い帯が徐々に広がり、表示領域がどんどん狭まっていく恐れがあります。

修理後の写真では、画面全体が綺麗に表示されており、ヒビや黒い滲みは一切見られません。
作業の結果、新品の液晶パネルを交換することで、元の操作性や視認性を取り戻すことができました。
液晶割れによる表示不良は、パネルそのものを交換することでほぼ100%解決できます。

 

テレビの角が当たって液晶破損…よくある原因と症状

一般的に、ノートパソコンの液晶は圧力や衝撃に強いとはいえ、テレビの角や落下など大きな力が局所的に加わると破損しやすいです。
今回のように他の家電や物体が落ちてきて直撃するケースは、家庭内でも思わぬタイミングで起こり得ます。

液晶パネルが割れると、以下のような症状が現れることがあります。

 

  • 画面の一部または全体が真っ黒、または白くなり表示不可
  • 蜘蛛の巣状のヒビと黒い滲み(インク漏れのような模様)が広がる
  • 縦線や横線が何本も入って視認性が悪化
  • タッチパネル機能(搭載されていれば)の誤作動や無反応
  • 一時的にキー入力がおかしくなるなどの表示・制御系トラブル

 

今回のお客様も、最初はキー入力で「’(アポストロフィー)」を入力しても「&」など別の記号が出てしまう症状があったようですが、最終的には正常に戻ったとのことです。
しかし、画面に広がる黒い滲みや線は自然治癒することはなく、徐々に進行するため、早めの修理が肝心です。

 

修理内容:液晶パネル交換の流れ

液晶割れによる表示不良は、液晶パネルを交換することでほぼ確実に解消できます。
本事例ではHP EliteBook 850 G8の液晶パネル交換を行いました。
一般的な修理の流れは以下の通りです。

 

  1. 故障診断と動作チェック:
    まずはパソコンを起動し、外部モニターに接続して映像出力が正常かを確認します。
    外部モニターで問題がなければ、マザーボードやHDD/SSDには不具合がなく、液晶パネル自体の故障が確定します。
  2. パネル在庫と見積もり提示:
    EliteBook 850 G8に対応する液晶パネルの在庫があるかどうかを確認し、作業工賃を含めた見積もりをお客様にご案内。
    在庫があれば即日~数日での対応が可能になります。
  3. 分解作業とパネル取り外し:
    ディスプレイベゼルを丁寧に外し、液晶パネルを固定しているネジやケーブルを取り外します。
    ヒンジやコネクタを傷めないよう、細心の注意を払って作業を進めます。
  4. 新しいパネルの装着:
    交換用液晶パネルを所定の位置に装着し、コネクタを正しく接続。
    仮組み状態で動作確認を行い、色むらや線などの不具合がないかをチェックします。
  5. 組み立て・最終動作確認:
    問題がなければベゼルやネジを元通りに戻し、修理完了。
    起動後、画面の表示や解像度に異常がないか最終確認を行います。

 

修理費用と納期の目安

液晶パネル交換にかかる費用や期間は、以下のような要素で変動します。

 

  • 液晶パネルの解像度・仕様:
    FHDや4Kなど高解像度モデルほどパネル価格が上がる傾向にあります。
  • 在庫の有無:
    在庫があれば即日~数日で修理可能ですが、取り寄せが必要な場合は1週間前後要する場合も。
  • 修理店の混雑状況:
    繁忙期や予約状況によって作業着手まで時間がかかるケースがあります。

 

一般的に、HP EliteBookシリーズの液晶交換は2万円~4万円程度(部品代+工賃)が相場の範囲内です。
ただし、機種やスペックによって価格は大きく異なるため、必ず事前に見積もりを確認しましょう。

 

メーカー修理と専門業者の比較

PCの液晶が割れた場合、まず頭に浮かぶのは「メーカー修理に出すか、専門業者に依頼するか」です。

 

メーカー修理

メーカー純正部品を使った修理が受けられるため、品質面で安心感があります。
しかし、全国から修理が集まるため、数週間程度の待ち時間が発生することも。
また、物理的な破損は保証適用外となり、有償修理となるケースが多いです。

 

専門業者・街の修理店

在庫さえあれば即日や短期間で液晶交換が可能な場合が多く、費用面でも比較的リーズナブルに済むことが多いです。
ただし、非正規修理となるため、メーカー保証期間中の場合は注意が必要。

 

液晶割れを防ぐためのポイント

テレビや物が落ちてきてパソコンの画面に直撃するのはレアケースかもしれませんが、日常のちょっとした不注意でも液晶割れは起こり得ます。
以下のポイントを押さえると、トラブルを未然に防ぎやすくなります。

 

  • パソコンの上に物を置かない:
    特に、棚や机の上にTVリモコンや小物を置く際は、パソコン周辺を避ける。
  • 持ち運び時に保護ケースを使う:
    衝撃吸収素材のバッグやスリーブケースを利用し、外部からの圧力を軽減。
  • ディスプレイの開閉は両手で慎重に:
    片手で無理に開閉するとヒンジ部分に過度な力がかかり、破損リスクが高まる。
  • 机の上を整理整頓:
    物が落下しないように安定した位置に物を配置し、ケーブルの絡みもなくしておく。

 

よくある質問(FAQ)

Q1: 液晶交換をしたらデータは消えますか?
A: 液晶パネル交換ではストレージには触れないため、基本的にデータは消えません。
念のためバックアップを取っておくと安心です。

Q2: 画面割れ以外にも動作不良がありますが、同時に修理できますか?
A: キーボードやバッテリーなど別のパーツ不良がある場合、同時修理が可能なケースも多いです。
依頼時にまとめて相談することで、工数を抑えられる場合があります。

Q3: 自分で液晶パネルを交換することはできますか?
A: 高度な知識と工具が必要なため、DIYはリスクが高いです。
誤った手順でパーツを破損したり、配線をショートさせたりする恐れがあるため、専門業者に依頼するのが無難です。

Q4: 保証期間中でも無料で修理してもらえる?
A: 物理的な破損はメーカー保証外となるケースがほとんどです。
AppleCare+のような特別な保険プランに加入している場合を除き、有償修理になる場合が多いでしょう。

 

まとめ:HP EliteBook 850 G8の液晶割れはパネル交換で解決

テレビの角がパソコンのスクリーンに落ち、液晶が割れて真っ黒な滲みや白い表示が広がってしまったHP EliteBook 850 G8。
このような液晶破損の症状でも、液晶パネル交換を行えば元の表示を取り戻すことができます。
今回のケースでは右上の1/4が真っ黒で何も映らず、徐々に黒い帯が広がる深刻な状態でしたが、新しいパネルを装着することで、操作性や視認性が完全に復活しました。

修理費用は在庫状況や液晶の解像度などにより変動しますが、一般的には2万円~4万円程度が目安。
短期間(即日~数日)で対応可能な場合も多く、仕事や学習でPCが手放せない方には大変ありがたい選択肢です。

今後、同様のトラブルを避けるためにも、パソコンの周りに物を置かない、持ち運び時は専用ケースを使うなど、日頃から丁寧な扱いを心がけましょう。
万が一液晶が破損してしまったら、早めに修理店やメーカーサポートに相談し、状況に応じた最適な対応を選んでください。
液晶交換後は再び快適なPCライフを取り戻せるはずです。