修理事例詳細

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HP Pavilion Aero 13-be 2010AUのパソコン修理 白いカーソルから先に進まない【SSD交換】

HP Pavilion Aero 13-be 2010AU:電源投入後、白いカーソルだけの画面もSSD交換+Windowsインストール

ノートパソコンを利用中に、「電源を入れたら白いカーソルだけ表示され、OSが起動しない」というトラブルに遭遇したことはありませんか。

今回ご紹介するのは、秋田県にお住まいのお客様からご依頼をいただいた「HP Pavilion Aero 13-be 2010AU」の修理事例です。
お問い合わせ内容としては「電源を入れると真っ黒な画面に白いカーソルのみ表示され、そこから先に進まなくなった」というもの。
通常ならWindowsのロゴやログイン画面が出るはずが、カーソルのみ表示されて操作ができない状態です。

このようにノートパソコンが起動せず白いカーソルのみ表示される現象は、ストレージの故障ブートセクターの破損などが主な原因となります。
今回のケースでは、SSD(M.2タイプ)が不調を起こしていると判断し、SSD交換+Windows再インストールを行うことで、再び正常に起動できるようになりました。
本記事では、この修理事例の詳細や修理の流れ、OS起動トラブルの原因、そして費用や注意点をともに解説していきます。


1. 依頼内容:起動時に白いカーソルだけが表示され、先に進まない

ご依頼主様からの問い合わせは以下のような内容でした。

  • メーカー:HP
  • 機種:Pavilion Aero 13-be 2010AU
  • 症状:電源を入れても真っ暗な画面に白いカーソルしか表示されず、OSが起動しない
  • 秋田県からの宅配修理をご希望

お客様のお話によれば、突然この症状が出て電源のON、OFFを繰り返しても改善しなかったとのこと。
こうした「カーソルのみ」「Windowsロゴが出ない」トラブルは、SSDが故障してシステム領域にアクセスできないなど、ストレージ関連の問題が想定されます。


2. 修理前の状態:BIOSでSSDが認識されない or OSブート不可

下記が修理前の写真です。

画面中央に白いカーソルだけが出現し、Windowsロゴやログイン画面は表示されません
この場合、BIOS(UEFI)からSSDが適切に読み取れていないか、ブートローダーが破損している可能性が高いです。
ハードウェア的な異常がなければブート修復で解決することもあるのですが、SSD自体に不良が起きているケースも少なくありません。


3. ノートPCで白いカーソルだけ→SSD交換+Windowsインストールが有効

今回の診断で、SSDそのものが物理的あるいは論理的に故障していると判断し、新しいSSDへの交換とWindowsの再インストールを行うことになりました。
白いカーソルだけの画面が続く原因としては:

  • SSDの物理故障
    フラッシュメモリの劣化やコンポーネントの故障で読み書き不能。
  • ブートセクタの破損
    Windowsブートローダーが壊れ、起動プロセスが進まない。
  • マザーボード側のSATA/NVMeコントローラー不具合
    まれだが、SSD以外の部品が原因の可能性も。

SSD交換+OS再インストール」は、ドライブが完全に故障している場合の確実な解決策。
もし旧SSD内のデータをバックアップしていないなら、専門業者でデータ復旧を試みることも検討材料ですが、回復が難しいほど故障が重度な場合もあります。


4. 修理の手順:HP Pavilion Aero 13 SSD交換+Windowsインストール

一般的なノートパソコンのSSD交換は以下のフローで行われます。

  1. 分解準備とバックアップ確認
    本体底面のネジを外し、カバーを開いて内部パーツにアクセス。
    必要に応じて旧SSDからデータを取り出せる場合はバックアップを試みます。
  2. 旧SSDの取り外し
    M.2 NVMeタイプのSSDが搭載されていることが多いため、固定ネジを外してスロットから慎重に引き抜きます。
  3. 新SSDの装着
    対応する容量・規格(NVMeなど)のSSDを挿入し、ネジで固定。
    規格が合わないと物理的に装着できないので注意。
  4. Windowsインストール
    ブート用USBメモリやリカバリディスクを使用してWindowsを新しいSSDにクリーンインストールします。
  5. ドライバおよびアップデート
    必要に応じてHP公式サイトからドライバをダウンロードし、OSを最新状態に。
  6. 最終テスト・組み立て完了
    本体を元通りに戻し、通常起動や各種動作をチェックして修理完了。

5. 修理後の状態:スムーズにWindowsが起動し、白いカーソルだけの画面から解放

下記がSSDを取り外した写真です。


6. 修理費用や期間の目安

SSD交換+OS再インストールにかかる費用は、SSD本体の価格(容量やブランドによる)と作業費を合わせた金額になります。
SSD自体は、256GB~512GBクラスだと1万円前後~、1TB以上だとさらに高額になることも。
作業費用を合わせると、合計2万~4万円前後になるケースが多いでしょう。
修理期間は、部品の在庫があれば数日~1週間ほどで完了することが多く、取り寄せが必要ならもう少しかかる可能性があります。


7. 白いカーソルだけ表示されるトラブルを防ぐには?予防策

SSD故障は経年劣化や高負荷、突然の電源断など多様な要因で起こり得ます。
以下のポイントで、トラブルリスクを下げましょう。

  • 定期的なバックアップ:
    SSDは突然死のリスクがあるため、外付けHDDやクラウドに大切なデータを常に保存しておく。
  • OSやドライバを常に最新に:
    Windows Updateやメーカーサイトのドライバ更新を怠らずに行い、安定性を確保。
  • 不要な衝撃を与えない:
    落下や過度な衝撃はストレージにも悪影響。持ち運び時は衝撃吸収ケースなどを利用。
  • 定期的なディスク診断:
    CrystalDiskInfoなどのツールでSSDの健康状態をモニターし、警告が出たら早めに対処。

8. まとめ:HP Pavilion Aero 13-be 2010AUの白いカーソル症状もSSD交換で再度快適に

今回の修理事例では、電源を入れても白いカーソルが出るだけで先に進まず、OSが起動しなかった「HP Pavilion Aero 13-be 2010AU」をSSD交換Windows再インストールによって復旧しました。
ノートパソコンが突然こうしたブート不良を起こす場合、SSD故障などストレージ面が原因であることも多く、ストレージを新しくするだけで問題が解決するケースがあります。

新品SSDの導入は速度向上も期待でき、結果的にパフォーマンスアップにつながる点もメリット。
買い替えと比較すると、データ移行の手間が大幅に軽減でき、費用も抑えられることが多いです。
当店ではHPやその他各メーカーのノートパソコン修理を幅広く取り扱っており、秋田県など遠方からの宅配修理も対応可能。

白いカーソルしか表示されない」「黒い画面で動かない」「No Bootable Deviceエラー」などでお困りなら、早めに修理店へ相談してトラブルを解消し、大切なPCを快適に使い続けてください。