修理事例詳細

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MacBook Airの電源が入らない水没修理 M1 A2337(2020年)

MacBook Air 2020年モデルをお使いの方より電源が入らなくなったということで修理の依頼をしていただきました。
今回のMacBook Airの修理は横浜市からとなりましたので宅配便を利用して送っていただいております。

MacBook Airの電源が入らない水没修理実績

【故障のお問い合わせ内容】
水に濡らし充電ができない。
PCは動いていましたが、充電ができないため電源が入らず現在立ち上げができません。

水没の場合はどのような液体をこぼしてしまったかで内容は大きく変わります。
例えば水とコーヒーでは糖分が大きく変わりますが、糖分を含んでいる液体をこぼしてしまった場合はそのままにしておくと内部でサビが発生しやすくなるので早急な対応が必要です。
(もちろん水の場合も早急な対応は必要です。)

MacBookAirをお預かりし状態の確認をすると、全く電源が入らないことが確認できました。
水没ということがわかっているために、早急に分解をさせて頂き調査をさせていただきました。
裏蓋を外した状態では水没しているような痕跡はないのですが、ロジックボードには表面、裏面がありますのでロジックボード自体を取り外し調査をしております。

詳細の確認するとロジックボードの端の方に一部水没している部分の確認できました。
そのまま色々なパーツで水没している痕跡がないか確認をしたところ、ACアダプターを差し込むUSB-Cポートの部分に水没が確認できております。
以下はUSB-Cの差し込み口の画像となりますが、完全に水没で腐食しているのが分かります。

今回の作業としてはロジックボードの基盤洗浄とUSB-Cの部品交換をしたことで問題なく電源が入るようになりました。
バッテリーのショートなどもなく作業自体は無事に終了しております。
データに関しては残った状態となりますので、MacBook Airがお手元に戻ってきた時には今までのデータを使ってPCが使えるようになっております。
今回水没修理をさせていただいた機種はMacBook Air 2020年モデル A2337となりますので比較的新しい機種になります。
仮に複数のパーツ交換が必要になってしまうとかなり高額な修理料金になってしまうので、その場合は予算次第となりますが、パソコンの買い替えを視野に入れた方が良いですね。

余談ですが、2016年以降に発売されているほとんどのMacはSSDがロジックボードに埋め込まれているので、SSDの取り外しができないようになっております。
一昔の前のMacで水没した場合はSSDだけの取り外しができたので、比較的容易にデータの取り出しはできました。
ですので、2016年以降のMacを所有されている場合は、万が一に備えデータのバックアップをマメにすることをお勧めいたします。
電源が入る状態に修理できないとデータの取り出しができなくなります。

MacBook Airの水没修理にかかる費用

パソコンの故障で最も良くないパターンが水没です。
キーボードだけ水没している事もあれば、キーボードの下にあるロジックボードやバッテリーまで水没している場合もあります。
水没してしまったことで電源が入らない状態になってしまった場合は要注意です。
ですので、気になる修理料金は分解調査をしてみないとはっきりお伝えできないのが現状です。
「大まかな修理料金の目安だけでも教えてください」と言われることもありますが、軽症の場合と重症な場合で費用の幅が広すぎるために、概算見積もり自体も難しくなります。

MacBook Airの電源が入らない水没修理にかかった日数は?

調査期間を含めるとパソコンをお預かりしてから2日後に修理完了の連絡ができております。

今回の水没修理に関しては比較的早い日数で対応することができましたが、水没の場合は実際にパソコンを分解調査してみないとはっきりした納期金額が分かりません。

水没は時間との勝負になりますが、時間が経過するにつれ状態は悪くなりますので早めの対処が必要です。

水没した時にドライヤーで乾かすことは有効なのか?

よくインターネット上でパソコンが水没をした時にドライヤーで乾かしたら直った!とありますが、修理店目線からすると絶対にやってはいけない行動です。
また、似たような対処法で、ジップロックなどにパソコンを入れ乾燥剤で乾かすこともNGです。

これらの行為をすることで、今よりももっと症状が悪化する確率の方が高いのでやめた方が良いでしょう。
(サビの進行を早めてしまいます。)