修理事例詳細

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MacBook Air M1 のキーボードに紅茶をこぼした水没修理 【千葉県松戸市から】

MacBook Air M1 のキーボードに紅茶をこぼしてしまった!キーボード交換と内部洗浄で復旧【修理事例|松戸市持ち込み修理】

ノートパソコンを使っているときに、うっかり飲み物をこぼしてしまうトラブルは意外に多いです。
特に、MacBookシリーズのように薄型・軽量化されたApple製ノートパソコンは精密部品がギュッと詰まっているため、水濡れによるダメージが深刻化しやすい傾向があります。

今回は松戸市のお客様から「MacBook Air M1」を持ち込み修理いただき、「キーボードの上に紅茶をこぼしてしまった」というトラブルを解決した事例をご紹介します。
最終的には「キーボード交換」と「内部洗浄」によって正常に動作を取り戻すことができました。


1. 依頼内容:MacBook Air M1 のキーボードに紅茶をこぼして起動不可

今回のお問い合わせは、「MacBook Air M1のキーボードの上に紅茶をこぼしてしまった」というものでした。
お客様は大切な資料作成を控えていたため、少しでも早く修理してほしいというご要望。
そこで、当店への持ち込み修理を選択していただき、即日対応が可能かどうかの問い合わせもありました。
MacBook Air M1はロジックボードやバッテリーなどが密集配置されているため、水分が内部に侵入すると不具合が広範囲に及ぶリスクが高く、迅速な対応が求められます。


2. 水濡れによるキーボード故障のメカニズム

キーボードが紅茶などの飲み物で濡れてしまうと、以下のような原因で不具合が起こります。
基板ショート:キーボードの内部回路や周辺基板に水分が広がり、通電時にショートが発生する。
腐食:紅茶には糖分や成分が含まれており、乾燥すると固着して基板や接点を腐食させる。
キーセンサーの故障:キーごとのセンサー部分が水分で破損し、入力ができなくなる。
これらのトラブルが重なると、キートップを押しても反応しない、電源が入らなくなる、あるいは起動しても予期せぬエラーメッセージが出るといった不具合が発生します。


3. 修理中の写真

液体は隙間を伝ってロジックボードやバッテリー周辺まで到達することがあるため、見た目以上に深刻な状況に陥っていることも珍しくありません。
画像の部分はスピーカー下になりますが、運良くスピーカーは無事でした。

MacBook Air M1 水没修理


4. キーボード交換と内部洗浄の流れ

MacBook Air M1における「キーボード交換」および「内部洗浄」は、以下のステップで行われました。

  1. 底面カバーの取り外し
    MacBook Airの裏面ネジを外し、底面パネルを開けます。
    ここでバッテリーのコネクタを外し、電源が完全に遮断された状態を作ります。
  2. ロジックボードやケーブル類の分離
    キーボードにアクセスするため、ロジックボードやケーブル類を慎重に取り外します。
    水分による腐食やサビがないかどうかを丹念にチェックします。
  3. キーボードパーツの取り外し
    MacBook Air M1のキーボードはリベット留めされているので分解難易度は高いです。
    今回はキーボード部分のみ交換で対応しております。
  4. 内部洗浄と乾燥
    紅茶による汚れを除去するため、専用の洗浄液やブラシなどを使い、腐食の可能性がある部分を徹底的にクリーニングします。
    その後、十分に乾燥させてから各部品を元に戻します。
  5. 新キーボードの取り付けと動作確認
    交換用キーボードを装着し、全てのコネクタをつなぎ直します。
    最後に電源を入れて各キーの動作チェックやバックライトの点灯確認を行い、問題がないかをテストします。

これらの工程を経て、MacBook Air M1のキーボードが紅茶の水濡れダメージから復活できるようになります。


5. 修理後の状態:キー操作がスムーズに復活

交換・洗浄作業を終えたMacBook Air M1は、以下の通りキー操作やトラックパッドの反応も良好でした。

紅茶やコーヒー、ジュースなどの飲み物をこぼした場合、糖分や成分が固着して腐食が進むため、早めに修理に出すのが被害を最小限に抑える秘訣です。


6. MacBookシリーズの水濡れトラブルにかかる費用と期間

一般的に、MacBook Air M1の「キーボード交換+内部洗浄」に要する費用は、2~3万円台からが目安となります。
しかし、水濡れが広範囲におよぶと、トップケース交換ロジックボードの修理が必要になる可能性があり、その場合は費用が大幅に上がることも珍しくありません。
修理期間としては、部品在庫がある場合で2~5日程度、取り寄せが必要だと1週間~2週間ほどかかるケースがあります。
修理費用とスピードは依頼先(Apple正規サービスプロバイダか、パソコン修理専門店か)によって異なるため、複数の見積もりをとるのがおすすめです。


7. 水濡れを防ぐために意識したいポイント

パソコン作業中は、飲み物を横に置くのが習慣という方は少なくないでしょう。
しかし、MacBookのような精密機器は液体トラブルに弱いため、以下のような対策を心がけると安心です。

  • 蓋付きのボトルやタンブラーを利用
    万が一倒してしまっても被害が少ないです。
  • パソコン周囲を整理する
    狭いスペースで飲み物とパソコンがギリギリに置かれていると、誤って手を引っかけるリスクが高まります。
  • 万が一こぼしたらすぐに電源を切る
    通電状態のまま液体が侵入すると、基板ショートの可能性が大幅に上昇します。
  • 早めに専門店へ相談
    放置すると腐食が進み、キーボード交換だけでは済まなくなるケースも多いです。

8. 松戸市からの持ち込み修理も迅速対応

今回は松戸市のお客様が直接店頭へ「MacBook Air M1」をお持ち込みいただき、迅速に修理対応ができました。
パソコン修理専門店では、Apple製品にも対応している場合が多く、正規サポートより安価かつ短納期で完了する可能性があります。
特に水濡れの場合は時間との勝負でもあるため、お急ぎの際は事前問い合わせで在庫とスケジュールを確認いただくとスムーズです。


9. まとめ:紅茶をこぼしたMacBook Air M1もキーボード交換と内部洗浄で復活

本記事では「MacBook Air M1」に紅茶をこぼしてしまったトラブルから、キーボード交換内部洗浄で復旧した修理事例をご紹介しました。
液体をこぼしてしまうと、一見少量でも内部に染み込むと深刻な故障につながりやすく、時間が経つほど腐食リスクが高まります。
しかし、今回のように早期対応で適切な部品交換や洗浄を行えば、データをそのまま保持しながら快適にパソコンを再び使えるようになります。

当店では、松戸市をはじめとした各地域からの持ち込み修理や全国対応の宅配修理サービスを行っており、MacBookシリーズの水濡れ・キーボード交換に関するご相談にも幅広く対応しています。
「こぼしてしまって動かない」「電源は入るがキーボードが反応しない」といった症状でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。