【千葉県習志野市】iMac 21.5インチが起動途中で落ちる原因はHDD?SSD交換で改善した修理事例
AppleのiMac 21.5インチは、デスクトップMacの中でも人気の高いオールインワンモデルです。
しかし、購入から数年経過すると「リンゴマークの下にゲージが表示されている途中で電源が落ちる」「OSが正常に起動しない」といった不具合に見舞われることもあります。
今回ご紹介する事例は、千葉県習志野市のお客様からのご依頼でiMac 21.5インチを修理したケースです。
お問い合わせ内容によると、電源を入れてAppleロゴ(リンゴマーク)と読み込みゲージが表示されるものの、しばらくすると電源が落ちてしまうとのこと。
診断の結果、内部ハードディスク(HDD)の劣化が原因と考えられ、ハードディスクをSSDに交換することで無事に症状を改善できました。
本記事では、この修理事例をもとに、HDD交換のメリットや作業の流れなどを詳しく解説しますので、同じようなお悩みを抱えている方はぜひ参考にしてください。
1. iMac 21.5インチで起こりがちなHDDトラブル
iMacは一体型の美しいデザインと大きな画面が魅力ですが、ノートパソコンや分離型デスクトップと比べて内部構造が特殊です。
特に21.5インチモデルでは、液晶パネルと本体の一体化が進んでおり、メンテナンスやパーツ交換のためには筐体を開く作業が必要となります。
HDD(ハードディスクドライブ)は、ディスクが回転して読み書きを行う仕組みのため、経年劣化や熱の影響を受けやすいパーツの一つです。
以下のような症状が見られる場合は、HDDの劣化や故障が疑われます。
- 起動時のリンゴマーク表示後にフリーズや電源落ち
- OSの読み込みが極端に遅く、予期せぬシャットダウンが頻発
- カリカリ音や異音がする
- ディスクユーティリティでエラーが検出される
今回のiMacでも、リンゴマーク下のゲージが途中まで進むが、その後落ちるという明確な起動不良が起こっていました。
ソフトウェアトラブル(OS破損)も考えられますが、長年使用しているケースではHDDの読み取り不良が原因でOSが正常に読み込めず、途中で落ちてしまう可能性が高いです。
2. なぜSSD交換が有効?HDDからSSDへ換装するメリット
内部ストレージをHDDからSSD(ソリッドステートドライブ)へ換装することには、以下のようなメリットがあります。
- 起動速度の飛躍的な向上
HDDよりも読み書き速度が大幅に速いため、OSの起動やアプリの立ち上がりが数秒で完了することも珍しくありません。 - 耐衝撃性・故障リスクの低減
SSDは回転ディスクを持たないため、物理的衝撃に強く長寿命が期待できます。 - 作業中のノイズ・発熱の軽減
HDD特有の作動音や振動がなくなり、静音性が高まるとともに、熱も発生しにくい。 - 全体的な作業効率アップ
ファイルの読み書きが速くなることで、動画編集や画像処理などの重い作業も快適に行えます。
動作不良を起こしているHDDを修復しようとするよりも、SSDに換装してストレージを一新する方が、短期間かつ確実に改善できるケースが多いです。
iMacのように数年使われているマシンでは、SSDへ移行することで見違えるほどパフォーマンスが上がることも珍しくありません。
3. iMac 21.5インチのHDDからSSDへの交換作業手順
iMacのストレージ交換は、本体を分解してディスプレイパネルを取り外す必要があるため、専門的な工具と技術が求められます。
以下に、当店での大まかな作業の流れをご紹介します。
- 動作確認とデータバックアップ
まずは起動状況を確認し、可能であればディスクユーティリティなどを使ってディスクの状態をチェック。
起動が不安定な場合は、ほかの方法(外部ディスクや別Mac経由など)でデータを吸い出す対策を講じる場合があります。 - 筐体の分解・ディスプレイパネル取り外し
iMacのディスプレイ部は両面テープやネジで固定されているため、専用ツールを使って慎重にパネルを外します。
無理な力を加えるとガラスが割れるリスクが高いので注意が必要です。 - HDDの取り外しとSSDの装着
内部のブラケットやコネクタを外し、故障または劣化したHDDを取り出します。
用意したSSDを取り付け、ケーブルや温度センサーなどを適切に接続します。 - OSのインストール・クローン作業
既存のデータを移行する場合は、HDDの内容をそのままSSDへクローン。
新規にmacOSをインストールする場合は、リカバリモードやUSBインストーラからインストールを行います。 - 動作テスト・組み戻し
SSDが正しく認識され、macOSが起動するか確認。
テストが完了したら、取り外したディスプレイパネルを元通りに接着・固定し、最終的な外観と機能チェックを行って修理完了です。
4. 修理後の状態:起動安定+高速動作でiMacが蘇る
今回のiMac 21.5インチでは、交換作業後に電源を投入すると、スムーズにAppleロゴ下のゲージを読み込み、macOSが問題なく起動するようになりました。
起動途中で落ちる現象は解消され、従来よりも高速でデスクトップが表示されることにお客様も驚かれていました。
さらに、アプリケーションの立ち上がりやファイルの読み込みも大幅に高速化され、まるで新しいMacを使っているようとの感想をいただきました。
内蔵ファンの回転数も抑えられ、ノイズや熱の発生も軽減できるなど、SSDへの交換メリットを存分に体感していただけたようです。
5. 修理費用・期間の目安とアフターケア
iMacのHDD交換作業は、ディスプレイパネルを外す工程が入るため、ノートパソコンや一般的なデスクトップに比べて手間がかかるのが特徴です。
そのため、作業費はやや高めになる傾向がありますが、交換用のSSDの価格も年々低下しており、2.5インチタイプのSSDであれば容量・ブランドによって費用は数千円から数万円程度。
- 修理期間:
部品や在庫状況によりますが、通常は数日~1週間ほど。
緊急対応が可能な場合もあるため、急ぎの方は事前に相談されると良いでしょう。 - 費用:
SSD本体の価格+交換作業費+OSインストールまたはクローンの作業費が基本。
データ移行の可否や作業難度によって変動します。
また、SSD交換後もmacOSのバージョンアップなどで不具合が生じた際には、アフターケアや追加調整を行う場合もあります。
修理店によっては一定期間の保証がつくこともあるので、依頼前に確認しておくと安心です。
まとめ:HDD故障で落ちるiMacはSSD交換で延命&高速化が狙い目
千葉県習志野市からご依頼をいただいたiMac 21.5インチでは、起動途中に電源が落ちるトラブルが発生し、作業ができない状態に陥っていました。
原因は経年劣化したHDDにあったため、SSDへの交換を行った結果、無事にmacOSが起動し高速動作を取り戻すことができました。
iMacは長く使える優秀なマシンですが、HDDの寿命は避けて通れない課題です。
今回のように、「リンゴマークのゲージが途中で止まる」「OSが立ち上がらずに再起動を繰り返す」という状況であっても、SSDへ換装すれば高い確率で復旧・延命が可能になります。
データをそのまま活かしたり、OSをクリーンインストールしたり、ニーズに合わせた柔軟な対応も行えますので、買い替え前にSSD交換を検討してみると大幅なコストダウンにつながるかもしれません。
「iMacの調子が悪い」「起動が安定しない」「HDDをSSDに変えたい」という方は、ぜひ本記事を参考に、早めに修理・交換のご相談をされることをおすすめします。