MacBook Pro 2020 M1 A2338の液晶交換修理

Appleから2020年に発売されたノートパソコンMacBook Pro 13インチ M1 A2338の画面割れでパソコン修理の依頼がありました。
A2338はM1チップを搭載しているモデルとなりますので、今までのMacBook Proとは仕様が大きく異なりました。
記事下の方にどういった修理方法を行なっているのか画像で解説しておりますので、興味のある方は参考にしてください。

MacBook Pro 2020 M1 A2338の修理実績

【故障のお問合せ内容】
ノートパソコンを持ち運びしている際に誤って落下させてしまい画面を故障させてしまいました。
電源は入るが画面が割れているので見ることができない。

マックの液晶割れによる修理の依頼となりましたが、電源を入れてディスプレイの状態を確認すると電源こそ入りますが、画面がぐちゃぐちゃになっているために全く見れません。
なんとなくバックライトが光っていて色合いは出ているものの解読不能な状態でした。
USB-CからHDMIに変換をし、外部モニターに接続をしたところ、そちらの方では問題なく映っておりましたので、データに関しては心配ありません。
故障内容から判断すると液晶パネル交換だけで対応できると思います。

MacBook Pro 2020 A2338の液晶パネル交換のみをさせていただきましたが、正常行事の確認ができました。
データに関してはそのまま残した状態で返却の手続きを行いますので、お渡し後は設定不要で今までの環境通りにMacが使える状態になっております。
今回の修理は液晶パネルのみを交換しておりますが、衝撃が激しかったりすると内部のアクリル板まで損傷してしまうこともありますが、その場合は液晶上半身交換(アセンブリ交換)が必要となります。

MacBook Pro 2020 A2338の液晶修理にかかった期間は？

液晶修理自体は1日で直すことができましたが、修理が混み合っていたこともありお預かりをしてから4日後に完了の連絡となっております。
修理が混み合っておらず部品のストックがあれば持ち込みすることにより当日対応することも可能となりますので、お急ぎの場合はお気軽にご相談いただければと思います。

MacBook Pro 2020 A2338の買取も可能

当店はパソコン修理店になりますが、壊れてしまったMacBook Pro A2338の買取も行なっております。
今回のようなMacBook Pro 2020に液晶割れがある状態で通常の買取店に買取査定をお願いすると、ジャンク品扱いという形になってしまい、思ったような買取金額にならないかと思われますが、当社では使えるパーツとしての査定を行うために減額査定でお悩みの場合は一度当社で買取査定の依頼をして頂ければと思います。

MacBook Pro A2338の液晶パネル交換のやり方、手順

大まかな手順です。

MacBookProの液晶の分解は本体の裏側からスタートします。
本体裏にあるネジを全て外し、裏蓋と本体の隙間に工具を滑らせて裏蓋を外していきます。

 

裏蓋は真上に引っ張るのではなく、画像で言うと上から下側にスライドさせて外すようにします。

 

まだ内部でバッテリーが接続されている状態になりますので、裏蓋を外した後に最初に行う事としてはバッテリーとロジックボードをつないでいる部分を外していきます。

 

液晶側とつないでいる配線やネジを全て外していきます。

 

この部分はiPhoneの分解をする時にドックコネクターあたりから分解すると思いますが、その時に使うドライバーと同じです。

 

取り外したパーツはwifiの部品です。

 

両サイドに3本ずつヒンジを固定しているネジがありますので全て外していきます。

 

液晶側とキーボード側に完全に分離できた状態です。

 

ここからは液晶パネルをさらに分解していきます。
まず、液晶パネルの周りについているゴム枠を外してしまいます。

 

次は液晶下部にあるMacBook Proと刻印のあるベゼルを外します。
ベゼルはガラス製でできているので、無理に外そうとすると割れてしまうため慎重に取り外す必要があります。

 

ベゼルを外すと液晶パネルの下側には10本程度の小さなネジがありますので、それらを全て外していきます。

 

液晶パネルをはがすとこのような状態になります。
内部にフィルムやアクリル板がありますので傷つけてしまうと後で組み戻しをした時に傷が目立ってしまうので慎重な作業が必要となり、埃の混入も注意です。

かなりざっくりとした内容ですが、当社でMacBook ProのM1チップモデルの液晶パネル交換を行う場合はこのような作業で対応させていただいております。