M1 Macの画面割れを修理!噂の割れやすいは本当か?
AppleのノートパソコンMacBook Air 2020年モデルM1チップ搭載の画面割れによる修理依頼がありました。
MacBook Airは液晶修理の依頼が多いのですが、一部では画面が割れやすいのではないかと言われていることもありますのでそのあたりも解説していきたいと思います。
M1 Macの画面割れ修理実績
【故障のお問い合わせ内容】
液晶画面を閉じようとしたところ、ハンガーを挟み込んでしまったため。
との事です。
噂を検証
インターネットで検索をした所、M1 Macの画面割れはしやすいのでは?という情報がありました。
中でもアメリカでは集団訴訟にまで発展している深刻な問題のようです。
当社ではM1 Macの液晶修理実績は非常に豊富にありますが、修理店目線からですと、一つ前のIntel Macと同じような液晶が使われているのでこの情報に疑問を感じました。
今回修理対応させて頂いた機種はA2337(2020年モデル)ですが、1つ前のモデルにA2179(2019年モデル)があります。
A2337とA2179の液晶パネルを横に並べて見た時には全く同じ見た目の印象です。
ただし、異なる部品というのは修理店ということもあり分かってはいるのですが、もしかすると材質に違いがあるのではないかと感じます。
材質に違いがある場合は見た目からでは判断できないのでこのような情報が飛び交ってしまうことも納得できますが、詳細はおそらくApple側出ないと分からないかも知れませんね。
M1 Mac A2337をお預かりし修理をさせていただく流れとなりましたが、電源を入れると右側の一部分に黒い帯が発生しているのが分かります。
右下部分に小さな亀裂が確認できるので画面割れをしたことで表示不良が発生したと思われます。
今回はお問い合わせでハンガーを挟み込んでしまったということもありますので、先ほどの画面割れがしやすいという噂とは内容が異なります。
一部分を除いては正常に映ることが確認できておりデータもパソコン内部に残ってることがすぐにわかっております。
故障内容から判断すると液晶パネル交換だけをすれば今までの環境を変えることなくMacBook Airとして使うことができるでしょう。
M1 Macの液晶パネル交換のみをさせていただきましたが、見えていなかった右側も正常に映るようになりました。
データに関しては初期化などはせずそのまま残した状態で返却を行いますので、届け後は今まで通りにパソコンが使用可能となります。
M1 Macの液晶パネル交換にかかった日数は?
今回のパソコン修理は大阪府から宅配便を使った修理方法となりましたが、M1 Mac(A2337)の液晶修理依頼は非常に多いということもあり、在庫を多めになっております。
お預かりをしたタイミングで部品のストックがありましたので、一泊二日にて修理完了の連絡が出来ております。
M1 MacにはAir以外にもMacBook Pro A2338もありますが、MacBook Proの方にも対応が可能となりますので故障でお困りの場合は一度当社の方までご相談くださいませ。
現時点(2022/2)ではMacBook Pro 14のM1 Macは部品の流通がないために非対応となります。
液晶割れを防ぐ方法はあるのか?
修理店目線での話になりますが防ぐ方法はありません。
家電量販店などで画面を保護するフィルム、ガラス、もしくは本体を保護するカバーが売られておりますが、いずれも液晶割れに対応できるアイテムではありません。
保護フィルムなどを貼られたMacの液晶割れの修理を何度も行ったことがありますが、あくまでも保護フィルムは引っ掻き傷などの防止には有効となりますが、衝撃などには全く効果は発揮しません。
液晶割れは外部からの衝撃で起きてしまうパソコンを代表するトラブルになりますので、
唯一の対策方法としては注意をしながらパソコンを使うことのみです。