【Mac】画面に線が入る原因と対処法|液晶トラブルの修理方法や費用の目安

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【Mac】画面に線が入る原因と対処法|液晶トラブルの修理方法を解説
「Macの画面に縦線や横線が入ってしまった…」
「画面のちらつきやカラフルなノイズが気になる…」
Macのディスプレイに線が入る症状は、ハードウェアの故障・ソフトウェアの不具合などさまざまな原因で発生します。
MacにもMacBook、Air、Pro、iMac、Mac Miniなど種類は複数ありますが、根本的な故障原因は同じです。
修理店目線からすると、Macの画面に線が入る確率としては、液晶パネル故障が8割、ケーブル故障が1割、ロジックボード故障が1割の確率です。
本記事では、Macの画面に線が入る原因と、それぞれの解決策について詳しく解説します。
Macの画面に線が入る主な症状
ディスプレイの不具合にはいくつかの種類があり、症状ごとに原因や修理方法、費用は異なります。
- ✅ 縦線・横線が入る(単色・複数色の線が表示される)
- ✅ 画面がチラつく・ノイズが出る(波打つような動きがある)
- ✅ 部分的に色ムラが発生する(黒いシミ・ピクセルの異常)
- ✅ カラフルなバーコードのような線が表示される
- ✅ 外部モニターでは正常に映るが、本体画面だけ線が出る
これらの症状が現れた場合、原因を特定して適切な対処を行う必要があります。
なんとか画面が見れている方の場合はこの時点でバックアップを取ることをお勧めします。
そのまま使っていると、突然画面が真っ暗になったり、うっすらとしか表示されない事もあります。
Macの画面に線が入る原因
1. 液晶パネルの故障
MacBookのディスプレイが衝撃を受けたり、長期間使用したことで劣化すると、液晶パネルの表示に異常が発生することがあります。
ぶつけたり、物を挟んだりした覚えがある場合は衝撃によるものが原因と考えられます。
画面故障の中では最も多いトラブル内容です。
2. グラフィックチップ(GPU)の不具合
MacのGPU(グラフィックチップ)が正常に動作していないと、画面に線やノイズが発生することがあります。
線が入るだけではなく、フリーズしたり、FANが高速に回ったりと動作が安定しない状態になります。
一般的にはロジックボード故障となります。
3. ソフトウェア・ドライバのエラー
macOSのアップデート後や、特定のアプリを使用した際に発生する場合、ソフトウェアの不具合が原因である可能性があります。
画面がおかしくなる直前に何かのソフトをインストールした、ダウンロードした記憶があればそれが原因になっている可能性もあります。
4. 内部ケーブルの接触不良
ディスプレイと本体をつなぐケーブルが緩んでいると、画面表示に異常が出ることがあります。
ノートパソコン型の場合は画面の角度を変えたりすると症状が出たりします。
5. 外部要因(熱・湿気・静電気)
高温環境や湿気の多い場所での使用は、ディスプレイの動作に影響を与えることがあります。
このケースでの故障も見た事はありますが、最終的には基板故障(ロジックボード故障)でした。
Macの画面に線が入ったときの対処法
考えられる原因に応じて、以下の対策を試してみてください。
修理店目線でいうと、画面に線が入る場合はリセット系はあまり効果はみられませんが、一度以下の方法を試されてみてください。
✔ SMC(システム管理コントローラ)のリセット
電源管理やディスプレイ制御の問題がリセットされ、改善する可能性があります。
- Macの電源を完全にオフにする
- 「Shift + Control + Option」キーを押しながら電源ボタンを10秒間押す
- キーを離してから、もう一度電源を入れる
✔ NVRAM(PRAM)のリセット
ディスプレイの設定を初期化することで、画面の乱れが解消する場合があります。
- 電源ボタンを押したらすぐに「Command + Option + P + R」キーを同時に押し続ける
- Appleのロゴが2回表示されたらキーを離す
✔ macOSのセーフモードで起動
セーフモードで起動すると、不要なソフトウェアを無効化でき、異常の原因を特定できます。
- 電源ボタンを押した直後に「Shift」キーを押し続ける
- ログイン画面が表示されたらキーを離す
✔ 外部モニターで映像を確認【重要】
外部モニターに接続し、正常に映るか確認してください。
(HDMIケーブルやUSB-Cの変換器などが必要)
外部モニターとはテレビでも代用できますし、デスクトップなどに使われるモニターでも問題ございません。
外部モニターで問題なく表示される場合、MacBookのディスプレイ側が故障している可能性があります。
✔ macOSを再インストール
システムの不具合が原因の場合、macOSの再インストールを行うことで改善する可能性があります。
初期化をしても症状が改善しない場合はハードウェア(パーツ)の故障となります。
Macの画面トラブルで修理が必要なケース
以下のような場合は、自分で解決するのが難しいため、修理を検討しましょう。
- ✅ ディスプレイのヒビや割れがある
- ✅ 画面の線が時間とともに増えている
- ✅ 外部モニターでは正常に表示されるが、本体画面だけ不具合がある
- ✅ 再起動やリセットを試しても改善しない
当社の今までの実績で判断すると画面に線が入る原因の多くは液晶故障です。
液晶を表示するハードウェアとしては、液晶パネル、液晶ケーブル、ロジックボードがありますが、
9割程度が液晶パネル交換で改善しております。
当店のMac修理サービスや修理料金の目安
当店では、Macの画面に線が入るトラブルを最短即日修理から対応しております。
店舗が千葉県になりますので持ち込みできる方は限られてしまうと思いますが、東京、神奈川、埼玉、茨城など比較的近いエリアにお住まいの方はよく持ち込みをしていただいております。
他県にお住まいの方でも部品の在庫があれば最短1日から直せますので、画面故障でお困りの場合はご相談くださいませ。
🔧 ディスプレイの交換
液晶パネルの劣化や破損が原因の場合、ディスプレイ交換で症状を改善します。
部品の在庫や機種(Model)によりますが、最短即日修理2時間程度で直せております。
見積もりを希望される場合は本体の裏側に小さく記載のあるModelをお知らせくださいませ。
MacBook Airの液晶交換:2万円から6万円前後
MacBook Proの液晶交換:3万円から10万円前後
機種によっては新品部品、中古部品で選択ができる場合もあり、予算に合わせたMac修理を行うことも可能です。
💻 グラフィックチップ(GPU)の修理
ハードウェアの診断を行い、GPUの異常を修理します。
ロジックボード故障が原因で線が入る場合は少し厄介です。
一昔前のMacでしたらグラフィックの交換で対応しておりましたが、比較的年式の新しいMacになると交換ができないために、ロジックボード交換(基板交換)となります。
※CPUなどのスペックに料金は異なります。
🛠 内部ケーブルの点検・修理
ディスプレイと本体をつなぐ液晶ケーブルの接触不良を解消し、正常な表示に戻します。
基本的には修理ではなく、液晶ケーブル交換となります。
液晶修理の中では最も安い修理料金になると思いますが、部品を取り寄せする可能性が高いです。
🚀 macOSの復旧
システムの不具合が原因の場合、OSの修復や再インストールを行いますが、データの初期化となりますのでバックアップを取られてください。
リンゴマークの光らないMac(2016年以降)の場合はSSDがロジックボードに埋め込まれている場合がほとんどのために、データの取り出しは困難です。
パソコンがいつ壊れるのかは修理店からしてもわからないので、万が一のために、日頃からバックアップを取る習慣をつけた方が良いです。
Macの画面トラブルでお困りならご相談ください!
Macの液晶修理はApple Store、家電量販店などで見積もりを取ると非常に高額な内容になってしまいます。
機種によっては10万円以上の修理代金というのは珍しくはないのですが、Apple Careに加入されていて保証期間が残っている場合は購入店に相談、保証期間が切れてしまっている場合は民間の修理店に相談をされた方がコストパフォーマンスは良いでしょう。